0歳児5月の月案の書き方や見本〜信頼関係を深める〜

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保育園で使える、0歳児の5月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。

ねらい、前月の子どもの姿、養護と教育の内容、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。

保育の指導計画作成にお役立てください。

ねらい

  • ゆったりとした雰囲気のなかで、保育者に見守られながら安心して過ごす。
  • ひとりひとりの発達や生活リズムに合ったあそびや過ごし方をすることで、信頼関係を深める。
  • 安全な環境のなかで体を動かすことを楽しみ、排泄や午睡のリズムをつけていく。
  • 戸外に出て自然に触れることで気持ちよく過ごす。
  • 保育者と触れ合いあそびを楽しむ。

前月の子どもの姿

  • 環境の変化から体調を崩す子がいた。
  • おむつがぬれると泣いて知らせようとする。
  • おむつの交換を嫌がることがある。
  • 睡眠のリズムは整ってはいないが眠れる時間が長くなってきている。
  • 眠れなかった子もおんぶやだっこをすると眠れる日があった。
  • 人見知りの子も特定の保育者であれば機嫌よく過ごせる。
  • 保育者の顔を見て笑ったり、だっこを求めるようになってきた。

内容

養護

  • 登園時に泣くことがあっても、だっこやおんぶをしたり気持ちを受け止めてもらうことで落ち着いて過ごせるようにする。
  • 体を清潔に保ち、衛生面に配慮された環境のなかで過ごせるようにする。
  • 睡眠のリズムが安定し、起きている時間は活発に遊べるようにする。
  • 親しい保育者にそばで見守られることで安心して眠る。

教育

  • ずりばいやはいはい、伝い歩きで興味を持ったところへ行こうとする。
  • ぬれたおむつや衣服を着替えさせてもらい、気持ちよさを感じる。
  • 保育者に見守られながら好きなあそびをしようとする。
  • 戸外に出て、外気に触れて過ごすことを喜ぶ。
  • 気になった玩具を口へ運び確かめようとする。
  • 動くものや音のするものに反応し、目で追いかけようとする。
  • 保育者とのスキンシップを喜び、手足を動かしたり喃語で機嫌よく話す。
  • 名前を呼ばれると反応して笑う。
  • 保育者に歌ってもらったり、触れ合いあそびをすることを喜ぶ。
  • 絵本の読み聞かせを喜んでみる。

環境構成と配慮

養護

  • 保育室の温度湿度、換気に留意し、快適に過ごせる環境づくりをする。
  • 体調の変化に十分気を付ける。
  • 気温の変化に対応できるよう衣服の調整をこまめにする。
  • 連休明けの不安定な気持ちを受け止めてゆったりと関わり、少しずつ生活リズムを整えていけるようにする。
  • 1対1で過ごす時間を大切にして、ひとりひとりとゆったり関わるようにする。
  • 午睡中は寝る姿勢に十分配慮し、こまめにチェックする。

教育

  • 衛生的で安全な場所を確保し、はいはいやずりばいをしても安心して遊べるようにする。
  • おむつ替えの時は不快な気持ちに寄り添い言葉にしながら、きれいにする気持ちよさを感じられるように繰り返し優しく声掛けをする。
  • 外から帰った後は手洗いや着替えを行い、清潔にする。
  • 遊びたい、触ってみたい意欲が育つように、音が出たり柔らかい素材の玩具を用意し、動きを誘う。
  • 保育者が玩具で遊んで見せることで興味を持てるようにする。
  • 天気のいい日は積極的に戸外で過ごせるようにする。
  • 戸外で過ごす際は安全に過ごせるようにスペースを区切ったり、ベビーカーに乗せる。
  • 口に入れてしまっても危険なものがないように安全点検したり消毒をする。
  • 指さしや喃語には向かい合って言葉を添えながら反応し、受け止めることで発語を促していく。
  • 保育者が歌や手あそびを通して子どもと触れ合うことで安心するとともに、あそびの楽しさを感じられるようにする。
  • 絵本に興味をもてるように表情豊かに読み聞かせをする。

食育

  • 保育者や友達との関わりで安心し、自分から食べようとする。
  • ひとりひとりに合った食事のリズムのなかで食べる。
  • 自分の欲求を保育者に受け止めてもらうことで安心する。
  • 空腹感と満腹感を感じるリズムができていく。
  • 食事の際は音楽をかけたり、優しく話しかけることで落ち着いた雰囲気づくりをする。
  • ひとりひとりの成長に合わせた食事を大切にする。

家庭との連携

  • 連休中の様子を聞き、生活リズムの乱れや体調を崩すことがなかったか把握することで、保護者と連携しながら整えていけるようにする。
  • 気候の変化に応じて調節しやすい衣服の着用をお願いする。
  • 登降園時や連絡帳を通して子どもの様子をこまめに伝え合うことで、コミュニケーションを取りやすい雰囲気づくりをする。

職員との連携

  • 離乳食は家庭や栄養士と連携を図りながら無理なく進めていけるようにする。
  • つかまり立ちや歩き始めは転びやすいため、保育者同士で声を掛け合いながら気を付けて見守る。

評価・反省

  • 安全で落ち着いた環境を整えることで、以前より眠れるようになったり遊びに参加できるようになってきた。
  • これまでは特定の保育士でないと不安で泣いていた子どもが、ほかの保育士に対してもだっこを求めるようになってきたため、安心できるようになってきたと思う。引き続き信頼関係を築いていきたい。
  • 連休明けは特に生活リズムや気持ちが不安定だったため、1対1でゆったりと関わる時間を大切にした。
  • いろいろなものに興味を示し、行動範囲も広がってきた。ひとりひとりの思いを受け止めながらより関心が広がるように援助していきたい。

 


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