2歳児9月の月案の書き方や見本〜生活リズムを整えて心身ともに安定して過ごす〜

この記事のURL&タイトルをコピーする




保育園で使える、2歳児の9月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。

ねらい、前月の子どもの姿、養護と教育の内容、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。

保育の指導計画作成にお役立てください。

ねらい

  • 夏の疲れが出ないようゆったりと過ごし、生活リズムを整えて心身ともに安定して過ごせるようにする。
  • 友達と運動会の練習に楽しんで参加する。
  • あそびや生活のなかで友達と関わり、さまざまな思いを経験することで相手の思いに気付いていく。
  • 音楽に合わせて体を動かし、表現することを楽しむ。

前月の子どもの姿

  • 排泄をする間隔が長くなり、自分でトイレに行けるようになってきた。
  • 友達と遊ぶなかで、玩具の取り合いからトラブルになることもあるが、時には「いいよ」「どうぞ」と譲り合って遊ぶことができる。
  • 季節の生き物に興味をもち、見たり触れたりすることを楽しんでいる。
  • ごっこあそびを通して友達との言葉のやり取りを楽しんでいる。
  • 砂あそびではバケツやスコップを使って遊ぶことを楽しみ、作ったものをさまざまなものに見立てて遊んでいる。

内容

養護

  • プールあそびから運動会練習に無理なく移行していけるように、子どもたちの健康状態を見ながら進めていけるようにする。
  • 戸外での活動の後は十分に休息の時間を取り、ゆったりと過ごせるようにする。
  • 運動会に期待を抱けるように明るく声を掛け、自信を持てるように言葉がけをしながら練習を進められるようにする。

教育

  • 全身を使った運動あそびや音楽に合わせて体を動かすことを楽しむ。
  • 便意や尿意を感じ、自分から進んで保育者に伝えてトイレに行こうとする。
  • 運動会に期待や意欲を持ちながら、友達と一緒に練習に参加する。
  • 自分の並ぶ場所や参加する競技の流れを覚える。
  • 異年齢児の運動会への取り組みを見て、楽しみながら応援をする。
  • 使った玩具や道具を決められた場所に片付ける。
  • 散歩に出かけ、季節の移り変わりを感じる。
  • 絵本や生活のなかで不思議に思ったことを保育者にたずねる。
  • ごっこあそびを通して保育者や友達との会話を楽しむ。
  • クレヨンで描いたり塗ったりして製作することを楽しむ。

環境構成と配慮

養護

  • 室内の温度や湿度の調節、換気を行い快適に過ごせるようにする。
  • 運動会に向けて子どもの意欲を高め、楽しく参加できるように雰囲気づくりをしながら盛り上げていく。
  • 安全に体を動かして遊んだり競技の練習ができるように、園庭の環境を整えたり用具の点検をする。

教育

  • 自分からトイレに行きたいと言えた時には十分に褒め、そばで見届けていくようにする。
  • 排泄の際に失敗があっても優しく励まし、手早く後始末をする。
  • 子どもたちと触れ合いながら運動あそびをして、体を動かす喜びや気持ちよさを感じられるようにする。
  • 移動や運動会の練習では、子どもたちを待たせることのないように、必要な道具を事前に準備しておく。
  • 運動会の練習中だけでなく、日常から並んだり待ったりすることを意識していけるように工夫する。
  • ルールのあるあそびを楽しむ際は、保育者がリードしながら友達と仲良く遊べるように援助していく。
  • 異年齢児の運動会の練習を見学する時は、日陰で体を休めながら応援し、憧れの気持ちを抱くことで意欲につながるようにする。
  • 物の片付け場所が子どもから見てすぐにわかるように工夫する。
  • 散歩に出かけるときは、秋の気配を感じられるように言葉がけをしていく。
  • 日常生活での場面や絵本、紙芝居を通して身近な言葉を知らせていく。
  • 子どもの疑問に対してていねいに関わって応えていけるようにする。
  • 子どもたちでごっこあそびを進めていけるように環境をつくり、そばで見守りながら会話を十分に楽しめるように配慮していく。
  • クレヨンの持ち方を、ひとりひとり手を添えながらていねいに知らせていく。
  • 自分の製作した作品に満足感を抱けるように声を掛ける。

食育

  • さまざまな食材を箸を使って食べようとする。
  • 自然におなかが空くリズムをつくる。
  • 箸の正しい持ち方を身に付け、食器を持って食べられるようにする。
  • 食事の時間が楽しみになり、進んで何でも食べてみようとする。
  • 献立に応じて箸やスプーン、フォークを使い分け、様子を見ながら無理なく移行していけるようにする。
  • 空腹感に気付き、食事に期待を抱けるように言葉がけをしていく。

家庭との連携

  • 家庭と園での健康状態についてこまめに連絡を取り合い、体調の変化に適切に対応できるようにする。
  • 運動会の取り組みや日頃の活動を通して成長したことを伝え、保護者とともに喜べるようにする。

職員との連携

  • 運動会練習をする際は、安全に活動できるように保育者間で話し合って園庭を使う時間帯を分け、十分な場所を確保できるようにする。
  • 散歩に出かける際は、危険な場所がないか確認し、事前に保育者間で確認しておく。

評価・反省

  • 活動と休息のバランスに十分留意しながら無理なく過ごしたことで、体調を崩すことなく元気に過ごすことができた。
  • 運動会に向けての活動を通して並ぶ意識が育ったり、友達を応援する気持ちが芽生えるようになった。運動が苦手な子も友達の姿に刺激を受けて、挑戦する姿が見られた。
  • 友達同士の関わりが増えたことで会話が増え、ごっこ遊びがこれまでより展開されるようになった。

 


\ みんなに教えよう /

この記事のURL&タイトルをコピーする