3歳児6月の月案の書き方や見本〜身の回りのことを自分でしようとする〜

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保育園で使える、3歳児の6月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。

ねらい、前月の子どもの姿、養護と教育の内容、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。

保育の指導計画作成にお役立てください。

ねらい

  • 梅雨期の保健衛生に留意し、快適に過ごせるようにする。
  • 生活の流れがわかり、身の回りのことを自分でしようとする。
  • 梅雨期の自然に興味を持ち、見たり触れたりして遊ぶ。

前月の子どもの姿

  • 園での生活にも慣れ、自分らしさを出せるようになってきている。
  • 生活の仕方がわかり、個人差はあるが身の回りのことを自分でしようとしている。
  • 気の合う友達と一緒に遊ぶことを楽しんでいるが、関わりが増えた分言い合いをしたり、玩具の取り合いになることがある。
  • 絵本や図鑑で見た生き物を園庭で見かけ、喜んで見たり触れたりしている。
  • 自分の思いを言葉にして伝えられるようになってきたが、思うように伝えられずに困っているときもある。
  • おえかきや粘土などあそびのなかで自由に描いたり作ったりすることを楽しんでいる。

内容

養護

  • ひとりひとりの健康状態を把握し、対応できるようにする。
  • 活動と休息のバランスに配慮して過ごす。
  • ひとりひとりの気持ちを受け止め、共感していくことで安心して自分らしさを表出していけるようにする。

教育

  • 身の回りのことを自分でしようとする。
  • 手洗いうがいや歯みがきの仕方を身に付ける。
  • 保育者や友達と一緒にさまざまなあそびを楽しむ。
  • 友達と喜びを共有したり、同じ遊びを楽しんで関わりを深める。
  • 梅雨期の自然や生き物を見たり触れたりする。
  • 水や泥に触れて遊ぶ。
  • 花や野菜の水やり、草取りをする。
  • 絵本を通して、保育者や友達と言葉のやり取りをして遊ぶ。
  • 身近な素材や道具を使って製作を楽しむ。
  • 季節の歌をうたったり、音楽に合わせて体を動かすことを楽しむ。

環境構成と配慮

養護

  • 保育室の消毒や清掃をこまめに行い、衛生的に過ごせるようにする。
  • 休息や水分補給の時間をつくり、こまめに行えるようにする。
  • 雨上がりに戸外の遊具で遊ぶ際は、滑る危険がないようにタオルで水気を拭き取る。
  • 生活の流れを一定にすることで、ゆったりと過ごせるようにする。
  • 思いに共感したり、気持ちを代弁することで安心して過ごせる雰囲気づくりをする。

教育

  • 身の回りのことを自分でしやすいように、片付ける場所を図で示したり、かごを用意する。
  • ひとりひとりの様子を見ながら言葉掛けをすることで、自分でできた満足感を感じ、意欲につなげていく。
  • 絵本や紙芝居、保育者が実際にやって見せることで、手洗いうがいや歯みがきの大切さをわかりやすく知らせる。
  • 体を動かして遊ぶ際には、危険がないように十分なスペースを確保する。
  • 子ども達のあそびが発展していけるように、様子を見ながら環境を変えていく。
  • 簡単なルールのあるあそびを提案し、ルールを守りながらみんなで遊ぶ楽しさを感じられるようにする。
  • 雨の日に外を見たり、雨上がりに散歩に出掛ける機会をつくる。
  • 子どものつぶやきや発見を受け止める。
  • 生き物の世話を通して、命あるものを大切にする気持ちを育てていく。
  • 泥んこあそびを思い切り楽しめるように、汚れてもよい衣服に着替える。
  • 水や泥の感触を味わい、大胆に遊ぶことを楽しめるように、保育者も一緒に遊びに加わり楽しさを共有していく。
  • 育てている野菜の色や大きさの変化を知らせ、成長を感じることで収穫に期待を抱けるようにする。
  • 言葉のやり取りを楽しめるような絵本を用意する。
  • 自分でイメージしたことを製作で表現できるように、さまざまな素材や材料を用意しておく。
  • はさみやのりの使い方は、様子を見ながら必要に応じて手を添えながらていねいに使い方を知らせていく。
  • 製作を通してのびのびと表現することを楽しめるように、雰囲気作りを大切にする。
  • リズムの取りやすい曲を用意する。

食育

  • 食事のマナーがわかり、自分でていねいに食べ進める。
  • さまざまな食材に興味を持つ。
  • 食べきれる量を保育者に伝えようとする。
  • 旬の食材を使った食事を楽しむ。
  • 子どもの思いを聞きながら食事の量を調節し、食べきる喜びを感じられるようにする。
  • 給食に入っている食材に子ども達が興味を持てるように、言葉掛けをする。

家庭との連携

  • 泥んこあそびの際に、汚れてもよい衣服の用意をお願いする。
  • 歯科検診の結果を知らせ、虫歯予防の大切さをおたよりなどで知らせることで、健康について考えるきっかけになるようにする。

職員との連携

  • 雨上がりの園庭の状況を保育者同士で伝えあい、安全に遊べるようにする。
  • 園だよりを通して歯みがきの大切さや園での取り組みを知らせる。

評価・反省

  • 身の回りのことを自分でするのに時間が掛かる子もいたが、次の活動に期待を抱けるように言葉掛けをすると、切り替えて取り組むことができた。
  • 雨の日が続き室内で遊ぶことが多かったが、粘土あそびを発展させて楽しんだり、ブロックで大きな街を作ったり、室内ならではのあそびを自由に楽しむことができた。
  • 泥んこあそびでは、初めは汚れてはいけないと遠慮がちに遊ぶ姿が見られたが、保育者や友達が大胆に遊ぶ姿を見て一緒に楽しめるようになった。楽しそうに泥や水に触れて遊んでいたのでよかった。

 


\ みんなに教えよう /

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