3歳児7月の月案の書き方や見本〜身の回りのことを意欲的にしようとする〜

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保育園で使える、3歳児の7月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。

ねらい、前月の子どもの姿、養護と教育の内容、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。

保育の指導計画作成にお役立てください。

ねらい

  • 夏期の衛生面に留意し、快適に過ごせるようにする。
  • 夏の生活の仕方がわかり、身の回りのことを自分から意欲的にしようとする。
  • 保育者や友だちと夏ならではの行事やあそびを楽しむ。
  • 自分の思いを言葉で相手に伝えようとする。
  • 製作に必要な道具や素材に触れ、自分で作る楽しさを味わう。

前月の子どもの姿

  • 着替えや持ち物の始末を、保育者に見守られながら自分でしようとしている。
  • 友達と関わって遊ぶなかでトラブルになることもあるが、保育者が間に入ることで素直に仲直りできる。
  • 戸外あそびでは、園庭の水たまりで遊んだり、ぬれた砂を触って感触あそびを楽しんでいる。
  • 生活やあそびのなかで言葉のやり取りを楽しんだり、わからない言葉の意味を保育者に尋ねたりする。
  • 保育者や友だちとの関わりを楽しんでいるが、まだ自分の思いを伝えられない子もいる。
  • 粘土で街やお店をつくり、友だちとごっこあそびをして楽しんでいる。

内容

養護

  • ひとりひとりの健康状態を把握し、暑い時期を快適に過ごせるようにする。
  • 保育者と信頼関係を築くことで、安心して自分らしさを表出していけるようにする。
  • 活動の中で休息と水分補給の時間を取り、静と動のバランスを取れるようにする。

教育

  • 汗をかいたら自分で拭いたり、着替えをする。
  • プールあそびの約束や手順がわかり、守りながら楽しむ。
  • 脱いだ衣服はたたみ、自分のかごに入れて管理する。
  • 水や砂に触れ、感触あそびを楽しむ。
  • 七夕会に参加して、催しを楽しむ。
  • 身近な植物や小動物に興味を持ち、観察したり触れたりする。
  • 「かして」「いいよ」「いれて」などの言葉のやり取りをしながら、友だちと一緒に遊ぶことを楽しむ。
  • のりやはさみを正しく使いながら、製作をする。
  • 「たなばた」などの季節の歌をうたったり、音楽に合わせてからだを動かすことを楽しむ。
  • 身近な素材で製作をしたり、描いたりすることを楽しむ。

環境構成と配慮

養護

  • 室温や湿度に留意し、エアコンを利用したり必要に応じて空気の入れ替えをする。
  • ひとりひとりの体調の変化に留意し、汗の始末やこまめな水分補給を呼び掛けていく。
  • 個別での関わりを大切にしながら子どもの気持ちに寄り添い、安心して自分の思いを出せるようにする。

教育

  • 自分で衣服の着脱や管理がしやすいように、名前を貼ったかごをひとりずつ用意する。
  • 脱いだ衣服のたたみ方を繰り返し伝え、習慣にしていけるようにする。
  • 準備に手助けが必要な子は、保育者がさりげなく手伝いながら自分でできたという自信につながるようにする。
  • プールあそびの手順は図で示すことで、目で見てよくわかるようにする。
  • プールあそびの約束事は場面ごとに繰り返し伝え、自分で守って遊ぼうとする意識を持てるようにする。
  • プールは安全点検や消毒を行い、紫外線対策として遮光ネットを貼っておく。
  • 水が苦手な子は、じょうろや水鉄砲などを用意し、少人数で楽しみながら少しずつ水に慣れていけるようにする。
  • 砂や泥で遊ぶ際は、保育者も一緒になって触れながら遊び、感触あそびの気持ちよさを知らせて楽しさを共有していく。
  • 七夕会に参加する際は、事前に紙芝居などを通して七夕の由来をわかりやすく伝える。
  • 他クラスの七夕飾りを見たり、みんなで歌をうたうことで七夕会の雰囲気を楽しめるようにする。
  • 子どもが生き物の観察をできるように、保育室のよく見える場所に飼育ケースを置く。絵本や図鑑を使ってみんなで調べたり、観察する機会をつくる。
  • 生活やあそびの中で必要な言葉の使い方をその都度伝え、やり取りができるよう機会をつくっていく。
  • トラブルが起きた時には、それぞれの気持ちに寄り添いながら、代弁したり言葉を補うことで、解決していけるようにする。
  • 製作道具の正しい使い方を繰り返していねいに伝えていく。
  • 牛乳パックやゼリーの容器、油性ペンなどさまざまな素材を用意し、自由に製作を楽しめるようにする。
  • 製作の様子を見守りながら作品を認め、つくる楽しさを感じられるようにする。

食育

  • 自分から意欲的にていねいに食べる。
  • 身近な食材に興味をもつ。
  • 自分の食事量がわかり、加減してもらうことで食べきろうとする。
  • 野菜の栽培を通してさまざまな食材があることに気付く。
  • 自分で食べきれた満足感を感じられるように、十分褒めていく。
  • 海の物や山の物などそれぞれに特徴があることを知らせ、興味をもてるようにする。

家庭との連携

  • プールあそびが始まるため、体調管理をお願いするとともに、その日の健康状態を知らせてもらう。
  • 子どもたちが自分で衣服の管理をできるように、1つ1つに名前の記入をお願いする。

職員との連携

  • 子どもが収穫した野菜を食べる機会をつくるため、事前に給食担当者と話し合っておく。
  • 保育園が休みの日は、保育者間で役割分担をして野菜の水やりを行う。

評価・反省

  • 蒸し暑い毎日が続いたが、プールあそびが始まり快適に過ごすことができた。引き続き体調を崩すことのないよう、活動と休息のバランスに注意しながら過ごしていきたい。
  • 七夕会やプールあそびなど夏の行事を友だちと思い切り楽しむことができた。様々な経験を通して子ども同士の会話も増えてきているため、引き続きみんなで楽しんでいきたい。
  • 製作の際に自分の思いをもって楽しく作る子もいれば、イメージがわかず困っている子もいる。さりげなく声を掛けながら、自分の思いを表現する楽しさを感じられるように援助していきたい。

 


\ みんなに教えよう /

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