4歳児7月の月案の書き方や見本〜友だちとの関わりを楽しむ〜

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保育園で使える、4歳児の7月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。

ねらい、前月の子どもの姿、養護と教育の内容、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。

保育の指導計画作成にお役立てください。

ねらい

  • 夏期の健康や安全に留意し、快適に過ごせるようにする。
  • 生活習慣に慣れ、夏の生活の仕方を知り、自分でしようとする。
  • 友達との関係を深めながら自分の思いを伝えたり、相手の意見を聞いたりして一緒に遊ぶことを楽しむ。
  • 夏ならではの自然や行事に興味をもち、自分から関わろうとする。

前月の子どもの姿

  • 園生活に慣れ、身支度や片付けなどを自分ですすんでしようとするが、時間がかかったり援助が必要な子もいる。
  • 気の合う友達ができて、好きな遊びを一緒に楽しむ姿が多く見られるようになった。
  • トラブルになることもあるが、保育者の仲立ちにより他児の気持ちに気付けるようになってきた。
  • 水あそびや泥あそびを喜び、思い切り遊ぶ子もいれば、汚れることに抵抗のある子もいる。
  • 製作では、思い思いに作品作りを楽しんでいるが、イメージが浮かばずに困っている子もいる。

内容

養護

  • ひとりひとりの健康状態を把握し、活動と休息のバランスに配慮しながら健康に過ごせるようにする。
  • ひとりひとりの気持ちを受け止めることで、安心して保育者や友達との関わりを深めていけるようにする。

教育

  • 手洗いうがいや歯みがき、着替えなど身のまわりのことに自分で気付き、すすんでやろうとする。
  • すすんで水分補給や休息を取ろうとする。
  • 夏の生活やあそびの約束事がわかり、保育者や友達と守りながら生活する。
  • プールあそびの身支度や後始末をしようとする。
  • プールあそびを通して友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じる。
  • 散歩に出かけて夏の草花や小動物を探し、図鑑で調べたり、見たり触れたりする。
  • 七夕会に参加して催しを楽しむ。
  • 七夕の由来に興味をもつ。
  • 友達と話し合いながらあそびを展開していく。
  • 自分が経験したことや感じたことを保育者や友達に伝える。
  • 夏ならではの歌をうたったり、盆踊りをおどってからだで表現する楽しさを感じる。
  • さまざまな素材を使って、七夕の製作に取り組む。

環境構成と配慮

養護

  • 室内の温度や湿度の管理、換気に配慮しながら、気持ちよく過ごせるようにする。
  • ひとりひとりの体調の変化に注意して見守り、日陰での休息や水分補給を促していく。
  • みんなで楽しく遊べるように環境を整え、友達との関係をつなげていくことで、仲間のなかのひとりであるという気持ちを抱けるようにする。
  • あそびが展開していく楽しさや喜びに共感しながら、安定した気持ちで過ごせるようにする。

教育

  • 自分でしようとする気持ちを大切にし、できたときは十分に褒めて意欲につながるようにする。困っているときは気付けるようにさりげなく声を掛けていく。
  • 室内外関係なく、こまめに水分補給をする大切さを知らせていく。
  • 遮光ネットを貼り、戸外でも日陰で休息できるスペースをつくる。
  • プールあそびの際の約束事や、身支度の手順などをわかりやすく絵で示して知らせる。
  • 決まりを守って遊ぶことや、準備体操の大切さを知らせ、見守りながら保育者も一緒にプールあそびを楽しむ。
  • 安全にプールあそびを楽しめるよう、物の配置など子どもの動線を考えながら配慮していく。
  • 友達と一緒にプールあそびが楽しめるよう、道具やゲームを用意しておく。
  • 小動物や植物に興味が持てるように図鑑や絵本、虫かごなどを用意し、観察する機会をつくる。
  • 植物や小動物には命があることを伝え、大切にしながら子どもの発見や驚きに共感し、一緒に調べながら興味を育んでいけるようにする。
  • 七夕の由来についての紙芝居を読んだり、夜の星空に興味をもてるように絵本を用意する。
  • 子どもが必要なものを知らせてきた際はできる限り用意し、思うようにあそびが展開できるようにする。
  • 子ども同士が話し合う姿を見守りながら、必要に応じて言葉を補うことで、互いの思いに気付けるようにする。
  • 保育者も子どもと一緒に歌ったり踊ることで、表現したりみんなで踊る楽しさを伝える。
  • さまざまな素材や用具の使い方を知らせ、思うように製作する楽しさを感じられるようにする。

食育

  • 食べ物と健康の関係に関心をもつ。
  • 野菜の栽培を通して、身近な食べ物に興味をもつ。
  • 健康について興味をもち、意欲的に食べようとする。
  • 育てた野菜の生長を観察し、収穫して食べることを喜ぶ。
  • からだを動かして遊ぶことで空腹感を感じられるようにする。
  • 毎日水やりをしたり、草取りをして大切に育てられるようにする。

家庭との連携

  • 夏の感染症や流行状況についておたよりなどを通して伝え、予防を呼び掛ける。
  • プールあそびが始まるため、毎朝の検温や健康チェックをお願いする。

職員との連携

  • プールあそびの際の事前準備や、活動の流れについて話し合い、安全に行えるようにする。
  • 収穫した野菜を給食の時間に食べられるよう、給食担当者と事前に話し合っておく。

評価・反省

  • 夏の生活の仕方やプールあそびの決まりを伝えることで、子ども同士で声を掛けながら注意して守ろうとする姿が見られた。子どもたちが安全について意識できていると感じた。
  • 七夕の由来についての紙芝居を読んだことで、星への興味を引き出すことができた。子どもたちは図鑑で星を調べたり、七夕の翌日には「きのうのほしみた?」と話す姿も見られた。
  • 子ども同士の関わりの中で、意見の違いから言い合いやトラブルになることがあった。保育者が必要に応じて仲立ちをすることで、相手の意見を受け入れる大切さも知らせていけたらと思う。

 


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