保育園で使える、5歳児の2月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。
ねらい、前月の子どもの様子や子どもの姿、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。
保育の指導計画作成にお役立てください。
全体のねらい
- 雪や氷などに興味を持ち、遊ぶことを楽しむ。
- 目標に向かって、力を発揮し、やり遂げることで充実感を感じる。
- 友達とそれぞれのよさを認めあいながら、遊んだり生活する楽しさを感じる。
- 小学生になることへの期待や不安の気持ちを受け止め、自信を持てるようにする。
前月の子どもの様子
- 正月遊びや伝承遊びを楽しむ。
- 保育者や友達とのルールや関わりを大切にしながら過ごす。
- 手洗いうがいなど、感染症予防のための習慣が身につく。
- 形、文字、数字に興味を持ち、遊びの中に取り入れて楽しむ。
環境と配慮・援助
養護(内容)
- 自分からすすんで行動する姿を褒めて、周りの子どもが意識するように伝える。
- 保育者自身がすすんで子どもといっしょに体を動かして遊ぶことで、体を動かす楽しさを感じることが出来るようにする。
- 良いこと、悪いことを遊びや生活の中で伝えるようにする。
- 時間や時刻について伝えることで、遊びや生活の中で時間を意識して過ごせるようにする。
- 保育者が時と場合に応じた言葉づかいをするように心掛ける。
- 小学生になることに不安を感じている子どもには期待を持てるように、小学校の楽しい話をする機会を作って安心出来るようにする。
環境構成
- 室内と外との温度差に気をつけ、こまめに換気するようにし、快適に過ごせるようにする。
- 遊具に汚れや破損がないか確認し、全身を動かして安全に遊べる広さを確保する。
- 冬の自然について子どもが自分で調べることが出来るように図鑑や絵本を用意しておく。
- カレンダーや時計を用意し、時間や時刻に興味を持てるようにする。
- 鉛筆や紙を用意し、自由に文字を書けるようにし、文字に興味を持てるようにする。
- 絵の具やクレヨンを用意し、子どもが自由に表現することを楽しめるようにする。
教育
- 寒さに負けずにすすんで外に出て、ルールのある運動遊びをすることを楽しむ。
- 劇のおどりや動きを考えることを楽しむ。
- さまざまな楽器や音やリズムを楽しみながら合奏をする。
- 良いことと悪いことを子ども自身で判断して行動する。
- 友達の得意なことや、がんばって取り組む姿を認めて、自分もがんばろうと思うようになる。
- 時計、時刻に関心を持ち、時間を考えて行動出来るようになる。
- 小学校見学に参加し、小学校に興味を持ったり、入学することを楽しみにする。
食育
- 豆まきをして、日本の伝統的な風習や食文化について話す。
- 食べるときのマナーや姿勢、時間に気を配りながら食べるようにする。
- 寒い時期は温かいおやつを用意する。
家庭との連携
- 園だよりや掲示板で豆まきのお知らせをする。
- 子どもが自分で調節しやすい上着や着替えの用意をお願いする。
- 小学校進学の不安を解消するために、保護者会などの時に家庭で気をつけてもらいたいこと、今園で気をつけていることを具体的に伝える。
- 劇の衣装の準備をお願いするときは、物語やイラストなどを伝えて保護者がイメージを膨らますことが出来るようにし、時間の余裕を持たせて相談出来るようにする。
職員との連携
- 風邪やインフルエンザの予防のために、手洗いうがいの指導を徹底して行う。
- 友達同士のトラブルが起きたときは、保育士が仲立ちをしたり、保護者への対応に気を配る。
- 日々使っている遊具の正しい使い方が出来ているか話し合いをし、確認する。
評価・反省
- 友達同士で意見を出し合い、協力して遊ぶ姿がみられた。
- みんなで共通の目標に向かって、やり遂げていくことで達成感や充実感を感じることが出来た。
- 小学校への訪問をし、小学生になることに不安を感じている子どもには、気持ちを受け止めて安心出来るようにしていきたい。