保育園で使える、1歳児の2月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。
ねらい、前月の子どもの様子や子どもの姿、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。
保育の指導計画作成にお役立てください。
全体のねらい
- 手や指先を使って遊ぶことを楽しむ。
- 体調に気をつけ、寒い冬を健康で元気に過ごせるようにする。
- つもり遊びやごっこ遊びを保育者といっしょに楽しむ。
前月の子どもの様子
- 保育者といっしょに、ふれあい遊びやわらべ歌遊びを楽しんだ。
- 保育者が誘うと、自分でおまるや便座に座ることが出来た。
- 思い通りにならないと、物を投げたりする子どもがいた。
- 鼻水が出ている子どもがいた。
環境と配慮・援助
養護(内容)
- 衣類の脱着や、靴の脱ぎ履きを自分で出来るように、保育者が手助けをする。
- 保育者に見守られながら、安心して一定時間眠る。
- 自分で手洗いが難しい子どもには、保育士がさりげなく手助けをする。
- 手洗いの後は手が荒れないように、よく手をふくように伝える。
- 自分で鼻水に気づいて、ふこうとする姿を見守る。
- お片づけをしようねと声をかけ、保育者といっしょにおもちゃなどの片付けをする。
- 子どもの話をきちんと聞き、気持ちを受けとめて返事をする。
- 集中して取り組んでいる時は、声をかけずに見守るようにする。
- 子どもが自分でしたい気持ちを受けとめ、満足感や出来た喜びを感じられるようにさりげなく手助けをする。
- 子どもの爪がのびていないかこまめにチェックをする。
環境構成
- 豆まきの用意をしておく。
- 鬼や動物のお面を多めに用意し、追いかけっこなどの遊びを楽しめるようにする。
- ひな祭りの雰囲気を楽しめるような環境づくりをする。
- 防寒具をかけるフックの幅を広げて、自分で取り出しやすいようにする。
- 見立て遊びや、つもり遊びを楽しめるように、人形やおんぶひもなどを用意しておく。
- 室内の温度や湿度に注意し、換気をまめに行う。
- 遊具や玩具の安全確認を注意して行う。
- 玩具やトイレの便座などの消毒を行う。
教育
- 手洗いをする時に、自分で石けんを使って手をこすって洗う。
- 鼻水が出ている時は自分から保育者に知らせる。
- 手や指を使った遊びをすることを楽しむ。
- 体を動かして、保育者と遊ぶことを楽しむ。
- 豆まきを体験する。
- 保育者といっしょに簡単なひな人形を作る。
- 自分の欲求や気持ちを片言で話すことを楽しむ。
- 保育者といっしょにリズム遊びをしたり、簡単なわらべ歌遊びをすることを楽しむ。
- 立ち便器の使い方を分かりやすく伝える。
食育
- よく噛んで食べるように声かけをする。
- 食器に手を添えて食べるように声かけをする。
- 口に運ぶ量をそれぞれの子どもに応じて調節し、取り分けをしておく。
- 苦手なものを食べれた時は、拍手をしたりして褒めて、いっしょに喜ぶ。
- 甘い、酸っぱいなどの味の違いを言葉で表しながら楽しく食べる。
- 細巻き寿司などの節分の伝統食をみんなで食べることを楽しむ。
家庭との連携
- 感染症予防のために、衣服の調節、手洗いの仕方などの情報を伝える。
- 子どもの体調に変化があった場合は、すぐに連絡をしてもらうようにお願いをする。
- 保護者といっしょに子どもの成長を喜べるようにするために、園での子どもの様子を送迎時に伝える。
- 自分でやりたいという気持ちを大切にするために、大人があたたかく見守ることの重要性について伝える。
職員との連携
- 子どもの体調に合わせた遊びが出来るように話し合いをし、役割を決めておく。
- トラブルが起きた時の子どもへの接し方や保護者への対応について共通理解をしておく。
- 外で安全に遊ぶために、他の子どもや物にぶつかってケガをしないように注意する。
評価・反省
- つもり遊びやわらべ歌などをして遊ぶことで、言葉のやりとりを増やすことが出来た。
- 友達同士のトラブルが増えてきたので、仲立ちをし、双方の話を聞いて気持ちを受け入れて、安心して過ごせるようにしていきたい。
- あたたかい日は、なるべく外に出て体を動かして遊ぶ機会を多く作るようにした。
- 天気の悪い日は、お絵かきなどの室内で出来る遊びを取り入れて、楽しく過ごすことが出来た。