4歳児8月の月案の書き方や見本〜夏の生活の仕方がわかり、身の回りのことを自分でする〜

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保育園で使える、4歳児の8月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。

ねらい、前月の子どもの姿、養護と教育の内容、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。

保育の指導計画作成にお役立てください。

ねらい

  • 夏期の安全や健康に留意し、休息を取りながら健康に過ごせるようにする。
  • 夏の生活の仕方がわかり、身の回りのことを自分でする。
  • 友達や異年齢児と一緒に夏ならではのあそびを楽しむ。
  • 夏の自然事象に興味をもつ。
  • 保育者や友達との会話を楽しむ。

前月の子どもの姿

  • 夏の生活に慣れ自分から水分補給をとる子もいるが、保育者に声を掛けられるまで気付かない子もいる。
  • 友達とプールあそびを楽しんでいるが、顔に水がかからないように遊んでいる様子が見られる。
  • 夏野菜の生長や生き物の飼育に興味をもっている。
  • 自分の思いを言葉にして伝えようとする姿が見られる。
  • 友達とうたったり、音楽に合わせて踊ることを楽しんでいる。

内容

養護

  • こまめに水分や休息をとり、ひとりひとりが快適に過ごせるようにする。
  • お盆休み中の不規則な生活リズムを取り戻し、安定した生活ができるようにする。
  • ひとりひとりの思いを受け止めることで、安心して自分の思いや考えを出せるようにする。

教育

  • 汗の始末、午睡など夏の生活の仕方がわかる。
  • 友達と一緒に体を動かして運動あそびを楽しむ。
  • 異年齢児と関わりながら遊ぶ。
  • プールあそびや草花を使った色水あそびなど夏ならではの遊びを楽しむ。
  • 雷や夕立、雲など夏の自然事象に興味をもつ。
  • 散歩にでかけ、夏の草花や生き物に興味をもつ。
  • 自分の経験したことを友達や保育者に話したり、聞いたりすることを楽しむ。
  • 自分の思いを主張しながら、相手にも思いがあることに気付く。
  • さまざまな素材や道具を使って、イメージを膨らませながら自分で描いたり製作することを楽しむ。

環境構成と配慮

養護

  • 室内外の温度差に留意しながら冷房の温度調節をして、快適に過ごせるようにする。
  • ひとりひとりの健康観察をこまめに行い、活動と休息のバランスに配慮していく。
  • 自分で意識して水分補給ができるように声を掛けていく。

教育

  • 園庭に日陰をつくり、こまめに休息を取れるよう環境を整える。
  • 午睡の時間は眠れなくても横になり、体を休められるように呼びかける。
  • 運動あそびに興味が持てるように、平均台やフープなどの道具を用意する。
  • 保育者も一緒に子どもたちと遊び、体を動かして遊ぶ心地よさを感じられるようにする。
  • 友達と跳んだりくぐったり工夫して遊ぶ姿を認め、見守っていく。
  • 異年齢児と関わるなかで年下の子に優しくする姿を褒めたり、年長児をまねたりあこがれる気持ちを認めていく。
  • 顔に水が掛かったり汚れることに抵抗がある子は、無理せずに慣れていけるように寄り添いながら見守っていく。
  • プールあそびを十分に楽しめるようにフープや水鉄砲などの道具を用意したり、展開していけるようなあそびを用意する。
  • 自然事象の一瞬を逃さず、子どもたちとゆったり鑑賞できる時間をつくる。関心が広がっていくように図鑑や絵本を用意する。
  • 子どもの気付きや発見に十分共感し、探求心を大切にする。
  • 生き物を飼育する際は図鑑や絵本を読み、子どもたちと生き物の一生について考え、大切に扱えるようにする。
  • 自分の思いを伝えやすいようにゆったりとした雰囲気をつくる。
  • ひとりひとりの思いや考えを十分に受け止めることで、聞いてもらえた充実感を味わえるようにする。
  • 会話の中で人の話を聞く楽しさも感じられるように配慮する。
  • 子どもが描きたい、作りたいイメージが膨らむように、さまざまな素材や道具を用意しておく。
  • 子どもの作った作品を紹介したり、保育室にていねいに飾ることでほかの子が興味をもったり、真似して作ってみようと思える機会になるようにする。

食育

  • 食事のルールを意識して食べ進める。
  • 夏の野菜に興味をもち、素材の味を楽しむ。
  • 決められた時間内に食べたり、苦手な食べ物も自分で決めた分は完食しようとする。
  • 自分たちで育てた野菜の収穫をして、給食の時間に食べる。
  • 給食の時間に期待を抱けるように、わかりやすく献立を展示したり、空腹感を抱けるように配慮する。
  • 野菜が苦手な子どもも、自分で収穫した喜びから挑戦できるように楽しい雰囲気をつくる。

家庭との連携

  • 熱中症の注意喚起をして、家庭でも水分補給や休息を十分とるように呼びかける。
  • 感染症が流行したり体調を崩しやすい時期なので、健康状態について家庭とこまめに連絡を取り合う。

職員との連携

  • 異年齢児との関わりが深まるように、活動を話し合ったり交流する機会をつくる。
  • 安全にプールあそびが楽しめるように、水質チェックや点検を行い、職員間で確認しあう。

評価・反省

  • 夏の生活の仕方が身に付き、身の回りのことを自分でできるようになってきたが、プールあそびの際の身支度や片付けが雑になっている子もいるため、再度ていねいにできるように知らせていきたい。
  • 異年齢児との関わりでは、年長の子の姿をまねしながら、年下の子に優しく関わろうとする姿が見られた。これからも思いやりの気持ちを大切にしていけるよう見守っていきたい。
  • ひとりひとりの夏の出来事をていねいに聞いたことで、たくさんの子が自分から楽しかった経験を話してくれた。友達同士で会話を楽しむ姿も多く見られた。

 


\ みんなに教えよう /

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