2歳児1月の月案〜手洗いうがいをしっかり行う〜

この記事のURL&タイトルをコピーする




保育園で使える、2歳児の1月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。

ねらい、前月の子どもの様子や子どもの姿、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。

保育の年間指導計画作成にお役立てください。

2歳児の他の月の月案はこちら

全体のねらい

  • 年末年始の休みによる影響で、生活リズムが不規則になる子どもがいるので、生活リズムを整える。
  • 体調に気をつけながら、寒い冬を元気に過ごせるようにする。
  • 友達や保育者と、正月遊びを楽しむ。
  • 自分で身の回りの簡単なことができるようになる。

前月の子どもの様子

  • 絵本の話し言葉や、繰り返しの言葉を友達と楽しむ。
  • 保育者とクリスマスの歌を歌い、クリスマスについての会話を楽しむ。
  • 保育者と正月遊びの準備をしながら、休み明けに遊ぶことを楽しみにしている。
  • 散歩を楽しみにして、散歩の行き先を保育者に聞く。
  • 友達の食べる姿を見ることで、はしの持ち方を意識するようになる。
  • 自分で尿意や便意を感じて排せつできる子どももいる。
  • 男児は立って排せつし、女児は排せつの後始末を自分でしようとする子どももいる。
  • 午睡の身支度を自分でして、自分で布団をかけて布団に入る子どももいる。
  • 簡単な衣服の脱着を自分で行い、スナップやファスナーもはめようとする。
  • 鼻水がでていることに気づき、自分でふく。

子どもの姿

  • 手洗いやうがいの大切さを分かるようになって、自分でしようとする。
  • 外の温度が低く寒いので、外に出て息を吐くと息が白くなることに気づく。
  • 散歩に行き、冬の自然に触れて遊ぶことを楽しむ。
  • 鬼ごっこやかけっこなど、外でからだを動かした遊びを楽しむ。
  • 簡単な言葉を使いながら遊んで、保育者や友達とやりとりを楽しむ。
  • たこあげ、福笑い、こま回しなどの正月遊びをすることを楽しむ。
  • 年末年始に色々な経験をしたことを保育者や友達に話し、楽しんで会話をする。
  • 年末年始の休み明けは保護者と離れることを嫌がる子どもがいる。
  • 休み明けの環境の変化で不安な気持ちになって、午睡ができない子どもがいる。
  • 保育者と鬼のお面作りをすることを楽しむ。
  • 音楽をきいて、体を揺らしたり、楽器をならしたりして楽しそうにする。
  • 自分の要求や欲求を言葉で言えない子どもは、「アー!」などの発声で伝えようとしたり、泣いて訴える。
  • あまりお友だちと関わろうとせずに、ひとり遊びをする子どももいる。
  • 尿意や便意を感じて、自分でトイレに行き、排せつできるようになる子どもが増える。
  • 簡単な衣服の脱着を自分でする。

環境と配慮・援助

養護(内容)

  • 正月の休み明けで、保護者と離れることを嫌がり泣いている子どもには、優しく声かけをするようにする。
  • 休み明けは、子どもにゆったりと関わる。
  • 泣いている子どもには、保育者が遊びに誘うなどをして、ゆったりとした雰囲気のなかで過ごせるようにする。
  • 午睡の時間に寝つけない子どもが眠れるように、保育者は子どものそばについて、手を握って安心できるようにする。
  • 子どもが自分から進んで何かをしようとする姿を大切にし、見守る。
  • 保育者は子どもと一緒に手洗い、うがいをしながら、インフルエンザなどの流行性感染症の予防をする。
  • 子どもが外で体を動かして遊ぶ前に、ケガ予防のために体操をする。
  • 散歩に行くことを楽しめるように、散歩の行き先を子どもと相談して決める。
  • 排尿間隔の短い子どもには早めに声かけをして、トイレに誘う。

環境構成

  • 正月飾りやしめ飾りを用意して、子どもが正月の雰囲気を感じられるようにする。
  • 簡単な鬼のお面作りや、たこ作りの材料を用意して、楽しんで製作できるようにする。
  • 劇遊びで使えるような、カブや畑などの小道具を用意しておく。
  • お面やかんむり、衣裳を用意して、子どもが好きな登場人物になりきって遊べるようにしておく。
  • わらべ歌やごっこ遊びを楽しめるように小道具を用意する。
  • 『三匹のこぶた』『てぶくろ』のような、ストーリー性のある絵本を用意しておく。
  • 音楽を用意して、子どもたちの動きやイメージを十分に引き出し、自由に表現できるようにする。
  • 手作りの楽器や、いつでも安心して触れるような簡単な楽器を用意して、安全に遊べるようにする。
  • 安全な道具や場所を確保して、子どもが活発に全身を動かして遊べるようにする。
  • 固定遊具は霧や夜露などで滑らないように、ふき取りをしておく。
  • 子どもとの楽しい会話につながるようにするために、氷や雪で遊ぶ様子を写真にとり、掲示する。
  • 午睡ができない子どもが落ち着いて眠れるように、しきりで区切ったり、落ち着ける場所に布団を敷いたりする。
  • 排せつのときに使うトイレットペーパーの長さの目安になるように、適度な長さのリボンを準備してつるしておく。
  • 湯を用意しておき、子どもの冷たくなった手を温められるようにする。
  • 子どもの手の届く所に、ティッシュペーパーの箱や、ごみ箱を用意する。
  • 手洗いやうがいの大切さを伝えられるような、ペープサートや紙芝居を用意しておく。

教育

  • 保育者は子どもと楽しんで手洗いうがいをして、手洗いうがいの大切さを分かるようにする。
  • 食後や外から帰った後は、うがいをするように、その都度声かけをする。
  • 保育者が手を添えて、鼻水のふき方を教える。
  • 鼻水をふくことできれいになり、心地よさを感じることを知らせる。
  • 鼻をかむときは、鼻を片方ずつ押さえてかむなど、丁寧に教える。
  • 子どもが自分からすすんで、なにかしようとする姿を褒める。
  • 子どもが自分の思っていることを言葉で伝えようとする場面を作り出すようにする。
  • 子どもの良いところは褒めて認め、子どもの発想を見守ることで、表現することの楽しさを感じられるようにする。
  • 劇遊びのときに、恥ずかしがってお友だちの輪に自分から入れない子どもには、保育者やお友だちが楽しんでいる姿を見せて、表現する楽しさを伝える。
  • 排便後の始末は、子どもが自分でできないところは保育者が手助けをする。
  • 衣服に脱着や、衣服をたたむことを、落ち着いて子ども自身でできるように、時間に余裕を持たせるようにする。
  • ズボンからシャツがでていないかを子どもといっしょに確認する。
  • うがい用のコップを自分でコップ袋に入れて、持って帰るように子どもに声かけをする。
  • のりやボンド、はさみの使い方をていねいに教えて、製作遊びを楽しめるようにする。
  • 暖かい日はなるべく外で、体を動かして元気に遊べるようにする。

食育

  • 保育者は各テーブルについて、声かけをして子どもが楽しく食べられるような雰囲気作りをする。
  • 自分ではしを使って食べようとする。
  • 保育者がはしに手を添えてあげ、楽しい雰囲気のなかではしを使えるようにする。
  • 保育者が正しいはしの持ち方をして、子どもに見せる。
  • 子どもの好きなほうを選んで食べられるようにするために、スプーンとはしの両方を用意しておく。
  • 年上の子どもと食事をする時間を作って、年上の子どもが上手にはしを使って食べる様子に気づけるようにする。
  • おやつを食べる時間を、3歳以上児のクラスといっしょにして、おやつを食べる経験をする。
  • ご飯とおかずを交互に食べるように保育者が声をかけることで、意識して食べようとする。
  • 保育者がそばにつき、横を向いたり、膝をついて食べている子どもには、前を向いて食べるように声をかける。

家庭との連携

  • 寒さから、厚着になりすぎないように、保護者にお願いする。
  • 調節しやすく、動きやすい衣服を用意してもらえるように伝える。
  • 寒くなり排せつに行く回数が増える子どもには、脱着のしやすい服装にしてもらえるように伝える。
  • 家庭でも手洗いうがいをていねいにしてもらえるようにお願いをして、風邪やインフルエンザを防げるようにする。
  • 感染症が流行しているので、子どもの健康状態について保育士と密に連絡を取り合えるようにお願いする。
  • 毎日、うがい用のコップとコップ袋を用意して持たせることをお願いする。

職員との連携

  • 感染症の発生状況を把握する。
  • 健康状態のチェックシートを使い、情報を共有する。
  • 年末年始の休み明けは、子どもの生活リズムを整えていけるように話し合いをしておく。
  • 保護者の連絡先を再度確認しておき、インフルエンザや風邪の流行で、急に体調を崩してもすぐに対応できるようにしておく。
  • 寒さで体が動かしにくくなり、転倒するなど、思いがけないケガをすることがあるので、保育者同士で声をかけあい、注意して子どもをみるようにする。

評価・反省

  • 年末年始の休み明けは、不安定になる子どもがいたため、ひとりひとりの様子にあわせて関わった。
  • 朝、不安になったり、泣いてしまう子どもには、抱っこしたり、ゆったりと話しかけた。
  • 保育者が子どもにゆったりと関わることで、子どもが落ち着いて毎日を過ごすことができた。
  • ごっこ遊びや正月遊びを取り入れて楽しく遊ぶことで、お友だち同士のやりとりを増やすことができた。
  • 保護者に日中の子どもの元気な様子を伝えるために、お迎えのときに話したり、連絡帳に記入したことで、安心してもらえるように心がけた。

 


\ みんなに教えよう /

この記事のURL&タイトルをコピーする