【2020年度最新版】1歳児の年間指導計画の書き方や見本

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保育園で使える、1歳児の年間指導計画の書き方や見本の記入例を紹介します。

保育目標や保育のねらい、月齢別の子どもの姿、保育者の関わりと配慮、家庭との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。

保育の年間指導計画作成にお役立てください。

当記事は年間指導計画の記事です。
1歳児向けの月案をお探しの方はこちらからお探しください。
1歳児向けの指導計画まとめ

保育目標

  • 食事、排せつ、衣類の着脱などを自分でやろうとする。
  • 保育者を中心にしながら、友達とかかわる楽しさを知る。
  • 自分の気持ちを言葉や身振りで伝えようとする。
  • 安定した情緒のなかで安心して生活する。

保育のねらい

  • 新しい環境になじみ、安定して過ごす。
  • 身の周りの色々なものにふれて興味をもつ。
  • 戸外でのびのび過ごし開放感を味わう。
  • 身の周りのことに興味を持ち、保育者に援助されながら少しずつ自分でやってみようとする。
  • 様々な遊びを通して身体を動かすことを楽しむ。
  • 戸外遊びや散歩を通して季節の自然とふれあう。
  • 友だちと一緒に遊ぶなかで、自分の気持ちを伝えようとする。
  • 保育者や友だちとふれあうなかで、言葉の世界を広げていく。
  • 生活の流れが分かってくるので自分で次の行動をおこなおうとする。

内容

4月~6月

  • 自分の気持ちを受け止めてもらうことで保育者に信頼感を持ち安心して生活をする。
  • 身の回りのことを丁寧にかかわってもらうことで、やり方を覚えて自分でやってみようとする。
  • 食べることの楽しさを感じて、こぼしながらも自分で食べようとする。
  • 身の周りのものに興味をもち、見たり触ったりすることを喜ぶ。
  • 戸外で追いかけっこをしたり草花や虫をふれあって遊ぶ。
  • 名前を呼ばれると身振りや返事をしようとする。
  • 保育者と簡単な歌や手遊びを楽しむ。
  • 自分でクレヨンを持ち、紙になぐりがきを楽しむ。

7月~12月

  • できないところは保育者に手伝ってもらいながら食事や衣類の着脱を自分でやろうとする。
  • 排泄の間隔に応じてトイレに連れていき、徐々にオマルに座ることに慣れていく。
  • 保育者とかかわりながら、水遊びや泥んこ遊びを楽しむ。
  • 歩く、走る、のぼる、降りる、またぐなど全身を使って遊ぶ。
  • 音楽に合わせて身体を動かしたり、簡単な歌を歌う。
  • 自分のものや友達のものの区別がつくようになる。
  • おもちゃを遊んだ後、もとあった場所へ片付けようとする。
  • 保育者と友達と一緒に言葉のやりとりを楽しみながら、生活の再現遊びをする。
  • 食事のあと保育者と一緒に口を拭いたり、汚れたら手を洗うようになる。

1月~3月

  • 食事や排せつ、衣類の着脱、睡眠などを自分ですることに喜びを感じて、保育者に手伝われながらやろうとする。
  • 自分のしたいことや意見を身振りや言葉で相手に伝えようとする。
  • 見立て遊びを保育者や友達と一緒に楽しむようになる。
  • 簡単な絵本の内容を理解して、言葉や身振りの真似をして楽しむ。
  • 遊びを通じて友達に興味を持ち、かかわろうとする。
  • 気に入った遊びを見つけて集中して遊ぶ。

予想される子どもの姿

1歳~1歳半

  • 前歯でかむ力がついてくるので、離乳食完了期へと移行する。
  • まとまった時間睡眠がとれるようになる。
  • 排泄の時間が1時間ほど空いてくる。
  • 一人で立てるようになり、はじめの一歩が出る。
  • 一人で立つが上手にバランスがとれず座ったり転んだりする。
  • 自分の名前を理解して、呼ばれると返事をする。
  • 絵本をめくって楽しむ。
  • 保育者が積んだ積み木を崩したり、自分で積み上げて遊ぶ。
  • 自分の気持ちを身振りやしぐさで相手に伝えようとする。
  • 食事はこぼしながらも自分でスプーンですくって食べようとする。
  • 排泄後、おむつが濡れたことを知らせようとする。
  • 帽子や靴が自分で脱げるようになる。
  • 自分で椅子に座ろうとする。
  • 自分でクレヨンをもち画用紙にくるくると丸を描く。
  • 「おいで」「座ろう」など簡単な言葉が分かるようになり行動しようとする。
  • 音のなる楽器を持って自分でならして遊ぶ。
  • 押したり引いたりする乗り物などの遊びを楽しむ。

1歳半~2歳半

  • スプーンやフォークを2本指で持ち、ほぼ自分で食べられるようになる。
  • 排泄の間隔は2時間ほどになり、男の子は立って排尿できるようになる。
  • シャツの裾をズボンに入れようとする。
  • 片足で立ったり、両足とびができる。
  • 転ばないで走れるようになる。
  • 細かいものを2本指でつまんだり、ビーズ通しができるようになる。
  • 「おはよう」「こんにちは」など簡単な挨拶ができるようになる。
  • 自分でしたい気持ちはあるができないこともあり、思うようにいかないとかんしゃくを起こす。
  • 友達と手をつないだり名前を読んだりして、親しみを持つようになる。
  • 保育者と友達と一緒にごっこ遊びを楽しめるようになる。
  • 「いや」と言うことが多くなる。
  • 「これなに?」と質問することが多くなる。
  • 目、鼻、口など顔の作りに興味を持つ。
  • シールを台紙からとり、画用紙に貼り付けて遊ぶ。

2歳半~3歳

  • 箸を使って食事を食べられるようになる。
  • 尿意を感じて自分からトイレにいくことが増える。
  • パンツを全部脱がずに排泄することができる。
  • 衣類の前後ろが分かり、立ったままズボンを履くことがきる。
  • ボタンが少しずつ自分で止められるようになる。
  • 片足とびができるようになる。
  • ブランコを自分でこげるようになる。
  • 自分が経験したことを周りの大人に話そうとする。
  • 「だって〇〇だもん」と自分の主張が強くなる。
  • 「かわいそう」「大丈夫?」など相手を気遣う気持ちが生まれる。
  • 手先が器用になり折り紙を折ったり、はさみを使うことができるようになる。
  • 形や色の分類に興味を持つ。
  • クレヨンを画用紙にこすると色が出ることに気づき喜ぶ。

保育者のかかわりと配慮

4月~6月

  • 1人ひとりの健康状態や心の状態を把握して、適切に対応する。
  • 安心して過ごせるように、ふれあい遊び、歌や手遊びなどを通して子どもとの信頼関係を築いていく。
  • 落ち着いた雰囲気の中で食事できるように、グループごとに食事をして食べる量や食べ方などを把握していく。
  • おむつ交換をするときは「きれいになったね」など声をかけて清潔になった気持ちよさを感じられるようにしていく。
  • 安心して眠られるように音楽や子守唄を流したり添い寝をして睡眠のリズムを作っていく。
  • 製作に興味を示さない子どもには「楽しいよ、一緒にやってみようか」など声掛けをおこない個別に対応する。
  • 保育者が「きれいな色になったね」「これ可愛いね」など声をかけながら表現する楽しさに共感する。
  • のりや絵をかくときの道具の使い方は個々に合わせて知らせる。

7月~9月

  • 「自分でしたい「」という気持ちを大切にしながらも援助をおこない、「できた」という満足感が味わえるようにする。
  • 一人ひとりの排泄の間隔をつかみながら、時間を見てトイレに誘う。
  • 暑さで身体が疲れる時期なので水分補給をしっかりおこない体調管理をする。
  • 運動会などの行事に向けてほかのクラスとのかかわりを増やし、一緒に参加する喜びが持てるようにする。
  • 室内でも、縄遊び、リズム運動など全身を使った遊びが楽しめるように環境を整える。
  • 園庭で遊ぶときは、日陰で遊べるようにする。
  • 製作をおこなうときは誤飲に気を付ける。
  • 遊べるおもちゃを作ったときは、完成後それを使って楽しむ時間も確保しておく。

10月~12月

  • 気温の変化が激しいので一人ひとりの体調管理を十分に把握する。
  • 自分でやりたい気持ちが大きくなっているので、励ましたり見守ったりしながら意欲につなげできた喜びに共感していく。
  • 子どもが片付けしやすいように、おもちゃの置き場所はわかりやすくしておく。
  • 動きが活発になるので、身体を十分に動かす遊びを取り入れていく。
  • けがに注意して安全確保につとめる。
  • 友達との遊びが増えてくるがそれにともないトラブルも多くなってくる。保育者がていねいにお互いの思いを聞いて子どもたちに伝え合う経験を多く重ねていけるようにする。

12月~3月

  • 自分でできそうなことは何でもやろうとするが、まだできないことも多いので、見守りながら援助して一人でできたときは認めて自信がもてるようにしていく。
  • 新級に向けて2歳児との交流やふれあい遊びをおこなう。
  • 生活発表会では子どもたちの好きな絵本や紙芝居で好きな場面の再現遊びをし、友達のと言葉のやり取りや表現する楽しさを感じられるようにする。

家庭との連携

  • 送迎時や連絡帳で家庭での子どもの様子を聞く。
  • 保護者の気持ちに寄り添って信頼関係を築いていく。
  • 子どもの成長にあったおもちゃや絵本などを紹介する。
  • 感染症がはやる時期には密に健康状態について連絡を取り合う。
  • わらべ歌や手遊びなど簡単なふれあい遊びを紹介して、家でも子どもと一緒に楽しめるようにする。
  • 一日の正しい生活リズムの大切さを伝え子どもが安定して生活や遊びができるようにする。
  • 子どもが自分でしようとする気持ちを大切にしてかかわってあげるように伝える。

参考になりましたら、周囲の方にも広めていただけると励みになります。

他にも、製作遊びやおたより文例などの記事を掲載しているので参考にしてみてください。

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