保育園で使える、5歳児の1月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。
ねらい、前月の子どもの様子や子どもの姿、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。
保育の指導計画作成にお役立てください。
全体のねらい
- 冬に必要な習慣を身につけ、健康で安全に過ごせるようにする。
- 冬の自然の変化に興味を持って遊ぶことを楽しむ。
- 数量、文字、図形などに関心を高められるような遊びをして楽しむ。
- 目標に向かって取り組むことで、満足感を味わう。
前月の子どもの様子
- クリスマス会やお遊戯会の準備や飾りつけなどを友達や保育者と一緒に楽しみながら取り組む。
- 手洗いうがいを自分から行う。
- 遊びの中で文字や数字に関心を持ち、楽しんで遊ぶ。
- 寒さに負けず外に出て遊ぶことを楽しむ。
環境と配慮・援助
養護(内容)
- 時間のすすめ方などを子どもといっしょに決めて、チャレンジしたいことを満足するまで取り組めるようにする。
- こままわしなど正月遊びに興味を持つことができるように、保育者も一緒に遊び、できたときは一緒に喜び満足感を味わえるようにする。
- 次の行動を考え、自分から進んで片付けや準備をする姿を見守る。
- 寒い日でも外で遊ぶ機会を作るようにする。
- インフルエンザなどの感染症予防のために、子どもの健康状態を把握する。
- 子どもの欲求や葛藤などの感情を保育者が受け止め、見守ったり、励ましたりする。
- 文字や数の学習は無理なく進め、個人差に配慮する。
環境構成
- 感染症予防のために、部屋の室温や湿度に気を付け、まめに換気をする。
- 保育室などの部屋の中を清潔に保つようにする。
- 氷作りをして遊べるように容器を用意し、冬の自然に触れて楽しめるようにする。
- 図鑑や虫メガネなどを子どもが使いやすい場所に用意しておく。
- 手洗いうがいの大切さが分かるような絵本などを用意する。
- お正月遊びを楽しめるように、コマやカルタなどを用意する。
教育
- 達成感を味わえるように、難しいことにも粘り強くチャレンジする。
- 吐く息の白さ、氷や霜柱などの冬の自然の変化に気づいたことに保育者が共感し、共有しながら自然への関心を高めていく。
- 正月遊びや伝承遊びに興味を持ち、友達と遊ぶことを楽しむ。
- 身近な文字に興味を持ち、読み書きをすることを楽しむ。
- 異年齢児と遊ぶことで、年下の子に優しく接したり、思いやりの気持ちを持つようになる。
- 毎日を健康に過ごせるように、生活に必要な態度や習慣を身につける。
- 物語を想像しながら、絵本を見たり聞いたりして楽しむ。
- 友達と冬の歌を歌って楽しむことで、音楽への関心を高めていく。
食育
- 七草がゆの由来を伝え、野菜の効能を知ることで、積極的に食べられるようにしていく。
- 日本の風習を伝えるために、もちを食べる機会をつくり、みんなで食べることを楽しむ。
家庭との連携
- 風邪やインフルエンザなどの感染症予防のために、手洗いうがい、睡眠や栄養の大切さを伝える。
- 元気に過ごせるように、規則正しい生活を心掛けてもらえるようにお願いする。
- 雪遊びができるような防寒着を用意してもらう。
- 小学校進学のために、小学校教諭や校長、先輩保護者に話をしてもらう保護者懇談会への参加をお願いする。
- 園だよりでもちつきの日程を知らせる。
職員との連携
- 年末年始の休みの影響で、生活リズムが乱れたり、体調を崩す子どもがいるので、ひとりひとりの健康状態を把握する。
- 風邪やインフルエンザなどの感染症予防の情報を共有しておく。
評価・反省
- 文字が少しずつ書けるようになって、友達と手紙のやり取りをして楽しんでいる様子がみられた。
- 文字にもっと関心を持てるように、文字を使って楽しめる遊びを取り入れるなどしていきたい。
- 目標に向かって根気よく取り組むことで、やり遂げた喜びを感じ、子どもの自信とやる気を高めることができた。
- 冬の自然の変化を感じることで、子どもの探究心を高めることができた。